肛門嚢の炎症と膿瘍
猫の肛門の両側部にある勢力範囲にマーキングしたり、互いに匂いを嗅ぎ雄雌の区別をしたりする際に分泌される腺体の炎症です。
肛門嚢炎が進んで内部が化膿する事を肛門嚢膿瘍といいます。
普段、痔は排便後に液状や泥状の分泌物は腺部に詰まって化膿します。
肛門嚢炎を起こした猫は、しきりに尻を気にするようになり、尻を床にこすりつけたりする動作や肛門を舐めるが多くなります。
原因は下痢などで肛門の周りが汚れたり、炎症を起こしたりした場合、この穴が塞がってしまいます。
その結果、肛門嚢に分泌液が過剰に溜まり、炎症を起こしてしまいます。
場合により、肛門藁が腫瘍化することがあるので、老齢の猫では注意が必要です。