急性胃腸炎・胃潰瘍

胃から腸へかけての粘膜の炎症をいいます。
コロナウィルスの感染・猫伝染性腸炎ウィルス・細菌感染によるケース・寄生虫感染あるいは原虫性・化学薬品の誤飲なども原因の一つです。
肥満細胞血症や肥満細胞腫などの腫瘍の二次病変としても起こることがあります。
胃においては、粘膜がびらんとしたり、部分欠損の場合を胃潰瘍と呼びます。
症状では、下痢が主体ですが、主に小腸や胃の炎症がある時には嘔吐を伴うことが多いです。
急性の病気である猫伝染性腸炎では、ショック状態に陥ることがあるので早期の血液検査が必要です。
症状が比較的軽い場合は、内服薬で様子を見ることもあります。
ただ、嘔吐や下痢が続いている場合は脱水症状を治療するために皮下補液や水分点滴で補います。
同時に嘔吐・下痢を止めるために内科治療を行います。
最近、子猫の下痢では原虫疾患であるジアルジアの感染が増えているので、子猫が家に来たら新鮮便による検便と健康診断が有効で、予防できるウィルス性の病気もあるのでワクチンの接種が必要になります。
 
《 罹りやすい猫種 》
特定猫種なし