《 特徴 》
ボルゾイとはロシア語で「俊敏」を意味します。
以前はロシアン・ウルフ・ハウンドと呼ばれていたのが1936年にボルゾイに改名されました。オオカミ狩りの猟犬としてロシア帝国の貴族に飼われ、ハウンド犬やロシアン・シープドッグと交配させ、体を大型化させて、被毛の量を多くしたりといった改良がなされました。
四肢は長くしなやかで、その名の通り走るのが大変早く、体は流線型ですがグレイハウンドよりも大きく、オオカミに対抗するため噛む力が強くなっています。
被毛は絹糸のようにしなやかで、基本的にまっすぐかウェーブがかかっているのがほとんどですが中には巻き毛になっているものもあります。
毛色は白が優勢ですがブリンドル、グレー、タン、レモン、黒などの斑が入ります。
かつてオオカミと闘った猟犬ですが、1世紀以上に渡り愛玩犬として管理されたことで、性格は温和で繊細、感受性も高い犬種です。一方猟では飼い主から遠く
離れて犬自身の判断で行動する傾向があるので、それ故に「しつけの入りにくい犬」「頭の悪い犬」という誤解を受けることがあります。
この犬種の訓練に関しては、穏やかさと理解を示しながら地道に行う必要があります。
毎日充分な量の運動が必要です。できれば足場の良いところで全力疾走させたり、能力を思い切り発揮できるような運動が理想的です。