ノミによる皮膚病の症状と原因
何千種類いるノミの中で、猫によく寄生するのはイヌノミとネコノミになります。
ネコノミは人間の血も吸ってしまいます。この2種はたいへん似ており、見分けるのは難しいほどです。
ノミにとって快適な気候は18℃以上、湿度70~90%。これは、日本の夏にぴったりあてはまります。
この環境で、ノミはわずか3週間ほどで卵から成虫になり、メスは1日10個、一生で1,000個もの卵を、部屋のすみや猫の体などに産みつけます。
また、生命力が非常に強く、血を吸わなくても100日生きられ、血を吸えば1年以上生きることができます。
乾燥と寒さに弱いのですが、さなぎの姿をしてひっそりと冬を越しているのですが、現在の人間の生活では暖房設備が整い、冬でも暖かく、ノミも1年中生き延びられるようになってしまいました。
ノミが体表に寄生する事により、多くの場合は強い痒みを生じ体をかいたり、噛んだります。
その結果、皮膚に脱毛や炎症が起き、皮膚病になってしまいます。特に猫の尾根部、腰背部に好発します。痒みの原因はノミが血を吸うことによる直接の害と、ノミの唾液が体内に入りアレルギー反応を発症する場合があります。