横隔膜ヘルニア

軽い症状だと一生見過ごされたまま終わってしまうこともありますが、大部分が事故などの大ダメージで引き起こされるため、重い症状になりがちです。
もともとヘルニアとは穴の無いところが裂けたりして、そこから各臓器がはみ出してしまう事をいうので、胃・腸・肝臓などが胸腔側に移動して猫の
腹部は細くなり、外から触れると何も入っていなく感じます。
横隔膜ヘルニアは先天性・外傷性の2つのケースがあります。
先天性の場合、多くが離乳期から呼吸での症状が現れます。
外傷性なら、しばらくの間ははっきりした症状を示さず、気付かない場合もあります。
横隔膜の損傷が大きく重度の場合は、多量の腹腔内臓器が胸腔内に入り込むため、受傷直後からショックやチアノーゼなどの重篤な症状が現れてしまいます。
横隔膜の損傷のほかにも骨折や傷を伴っていることが多く、発育障害によって先天的に横隔膜の一部または全域が欠損して発症します。症状がゆっくりと
現れてから徐々に悪化することが多いです。

 
 
《 罹りやすい猫種 》
長毛種の猫
ヒマラヤン