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腸重積

猫は普段から草を食べて嘔吐したりするので、嘔吐はたいしたことはないと放置しがちですが、食欲不振や嘔吐を起こす重大な疾患の一つとして腸重積があります。
腸管腔の中にそれに連なっている腸管の一部が反転してはまり込み、中と外に重曹した腸の状態になり、これによって腸管内の内容物が通過できなくなってしまう現象が腸重積です。
腸が寄生虫に感染した時や大腸炎などの重い下痢が続いた時などが発症の原因と考えられます。
多くは腸管が肛門側に向かってはまり込みますが、中には逆のことも起こります。
この腸重積はどこの部位の腸でもおき、回腸・空腸の辺りに起こります。腸重積によって腸管内の内容物がその部位を通過できなくなった状態や別の何らかの原因で腸の通過障害が起きてしまいます。激しい腹痛にみまわれ、猫はお腹をかばうような格好をします。
その後は水分補給をしなくなり、脱水症状に陥り、何度も排便の仕草を見せますがほとんど便は出ないか、水っぽい便しか出てきません。