肥満細胞腫

高齢期の犬に発症しやすい、厄介な病気です。
病変の現れ方は、皮膚の炎症・びらんなど一見皮膚病のような症状を呈し、起こる場所も、体幹部、四肢、会陰部、頭頸部など様々です。
肥満細胞は炎症反応の調節をしている細胞で、それが腫瘍化すると無秩序にヒスタミンなどの炎症物質を放出します。
それによって胃・十二指腸潰瘍、創傷遅延、血液凝固障害、腫張・疼痛などを併発します。
肥満細胞は体のどこにでもある細胞なので、腹部臓器やリンパ節への転移もよく見られます。
 
《 罹りやすい犬種 》
ボクサー
ボストン・テリア
マスティフ
イングリッシュ・セター