胸水
心肺などの器官がある胸腔内に液体が貯留してしまう事で、肺が十分に膨らまなくなる病気です。
肺が正常な働きを行えないため、咳や呼吸困難などの症状が見られ、他に胸部に痛みがあるため胸に触れられるのを嫌がったり、食欲不振や発熱も起こす恐れがあります。
原因はさまざまな病気の発症によるものや、体質によるもの、外傷性のものなど、数多く存在します。
胸腔内に貯留される液体は様々あり、その液体や液体を滲出している細胞を検査して、何が原因かを判断します。
主なものだと乳糜(にゅうび)、膿、血液があげられ、それぞれ乳糜胸、膿胸、血胸と呼ばれています。
乳糜胸は乳糜のリンパ液が胸腔内に漏出して貯留します。腫瘍や外傷、心臓疾患にフィラリア症やリンパ管の損傷などが原因となります。
膿胸はケンカや異物嚥下時についたケガ、化膿性の呼吸器仕官から細菌、真菌が感染して発症します。
血胸は血液が胸腔内に貯留します。
胸部への衝撃、凝固異常や腫瘍などが原因になります。また、血胸は血液が漏れ出しているため、貧血にもなりやすくなります。
 
 
《 罹りやすい猫種 》
特定猫種なし