腎不全

慢性腎不全とは、腎臓の機能が少しずつ損われていって、やがては腎臓が正常に働かなくなるという、6歳以上の老猫に多い病気です。
たとえ健康体であっても、老化と共に腎臓の働きが弱まる事があるので、常日頃から、猫の体調管理をしっかりと行うことが大切です。
しかし、症状が表に出始めるのは、すでに腎機能が約7割失われた時であるため、一番望ましいのは定期的な健診を受けさせる事です。
また、他の泌尿器疾患、腎疾患、感染症などが原因となって発症する事もあります。
初期症状は食欲の低下、多飲多尿などです。症状が進行していくと、嘔吐、よだれ、貧血、体重減少、などが見られ最悪の場合、尿毒症を発症し命を落とす恐れもあります。
また、急性腎不全は、腎臓自体に問題がある場合が多いのですが、雄猫の尿石症などによって尿が出なくなることも原因の一つです。
尿は作れても出せない状態になり、次第に腎臓もダメージを受けるからです。
また、何らかの原因で腎臓内の血液の量が減ってしまうと腎臓が血液をろ過できなくなり腎不全に陥ってしまいます。
疑うのは脱水を起こして口の中が乾いていき、大量に水を飲んでもすぐに吐いたり、尿の量が多い時です。この状態が続くと、栄養まで流れしまいますので、抵抗力も体重も落ちてしまいます。
ただ、症状が軽い場合は治療を行えばすぐに回復できます。
 
《 罹りやすい猫種 》
老猫