柴 犬
      Shiba Inu             

 
原産国    日本
 起源            古代
 寿命            12~13年
 体重            8~10kg
 体高            35~41cm
 
《 特徴 》
日本固有の犬種の中で、もっとも小さく、もっとも古くから存在していた犬種が柴犬です。
柴の起源はよくわかっていませんが、本州および四国の山岳部にいた土着の柴犬は、古来より鳥獣猟に用いられてきました。縄文時代の遺跡から柴犬に似た
骨が出土していることから、古代に南方より渡ってきたと考えられるようになりました。
均整のとれた頑丈な体を持ち、自然体の素朴な姿には颯爽とした精悍さがあります。忠実で従順かつ勇敢な性格は日本犬の代表的な性格を持っています。
また警戒心も強いことから番犬としても優れた能力を発揮します。被毛は硬い上毛と柔らかい下毛の二層構造で尾の毛は体毛よりも長く伸びます。

柴には発祥の地の異なる「信州柴」、「美濃柴」、「山陰柴」の3種のタイプが存在していましたが、第二次世界大戦後、その数は激減し、またジステンパーの流行によりその頭数は10分の1になってしまいました。
その後絶滅の危機に瀕した柴を守るために骨格のがっしりした山岳地方の柴やその他の地方の柴を交配したりして様々な骨格を持つ一つの犬種として絶滅の
危機を乗り越えました。
 
《 出産と子犬 》
2~5頭の子犬を産みます。
新生児は寒さに弱いので冬場は特に注意が必要です。子犬の成長は早く生後2週間くらいで体重が倍になります。
 
《 かかりやすい病気 》
柴犬に遺伝的にみられる病気としては、アレルギー性皮膚炎、甲状腺機能低下症、緑内障などがあります。
日本の風土に合った犬種なので、病気の心配はそれほどないでしょう。
短毛のため被毛の手入れは比較的楽ですが、換毛期にはかなりの毛が抜けますので毎日のブラッシングが大切です。