精巣腫瘍
去勢していない中高年齢の雄犬に発症します。
以下の3種が主な精巣腫瘍です。
セルトリ細胞腫は、最も多いタイプで、症状としてエストロゲンというホルモンを産生し、雌犬化、生殖器の萎縮、乳房・乳頭の腫張、
脱毛と色素沈着、雄犬の誘引などが見られます。
また骨髄抑制から貧血や血液凝固異常を起こすことがあります。
ライディッヒ細胞腫は、テストステロンを産生し、行動の変化、会陰部の腫瘍、前立腺の過形成などの症状が見られます。
精上皮腫はホルモン産生はなく、めだった全身症状は見られません。
いずれの場合も不妊となります。