いぬの食事

犬と楽しく健康な生活を送るために食事がとても重要です。
 
犬の食事

犬は人間と一緒で哺乳類なので、必要な栄養素は人間とほとんどかわりません。
六大栄養素と呼ばれる「炭水化物」・「脂質」・「たんぱく質」・「ビタミン」・「ミネラル」・「水」です。
しかし、人間には栄養のあるものでも、犬にとっては危険なものになってしまう場合もあります。
犬にとって必要な栄養を正しく知ることが大切です。
 
食事の時間
しつけの上でも、衛星の上でも毎回食事は同じ時間に同じ場所で腹八分目の量を与えるようにしましょう。与えてから20分ほど経ったら残っていても取り上げてください。
だらだらと食事をさせないようにする為です。
飼い主の都合で、食事の時間を変えたり、食事を抜いたりしてしまうことは、健康にとっても、しつけの上でもよくありません。

食事の回数
生後3か月から6か月頃の食事が大事になってきます。この頃の食事が犬の食習慣を作りあげますので、ドックフードで育てたい場合には、この頃までに食習慣を作り上げましょう。
食事の回数は犬の成長とともに減らしていきます。
 
・生後3ヶ月まで・・・1日4回
・ 3ヶ月~6ヶ月まで・・・1日3回
・ 6ヶ月~1年・・・1日2回
・ 1年以上・・・1日2回
・ 老犬・・・1日2~3回。消化、吸収をよくするためです。
 
食事の回数を減らしていくときは、やめたい時間帯の食事の量を少しずつ減らし、ほかの時間帯の食事の量を少し増やします。
1週間くらいかけて慣らしていきます。
 
 
 
成長別の食事

子犬
哺乳期の子犬にとって母乳は大切な栄養源です。
母乳は高エネルギーで栄養価も高く、消化率も
高いのです。
乳歯が生えてくる時期の子犬は母犬の食べて
いるフードに興味も持ちます。様子を見ながら
成長期用のフードを、粥状にして食べさせまし
ょう。
フードは必ず総合栄養食と表示されているもの
を選びます。
離乳後の子犬はぐんぐんと成長を遂げます。
離乳後から1歳頃までは、成長のスピードが違
うので、成長過程に見合った食事内容にしまし
ょう。
 


成犬
成犬の食事の量は、腹八分目程度が適当です。
1歳をすぎたら1日1回で大丈夫です。
体も胃袋も大きくなって、1日分すべてを1度
に摂取し、蓄えておくことができるようになり
ます。
一回の食事は、決まった時間に与え、毎日の
生活に健康的なリズムを持たせます。
成犬の食事は高カロリーで栄養的に優れて
いるものを与えます。間食は、肥満につなが
るので、カルシウムの豊富な牛や豚の骨を与
えるのがいいでしょう。
 


老犬
高齢の犬になると様々な病気になることが考え
られます。
早い段階での食事管理を始めることが大切です。
高齢犬になってくると新陳代謝が低下し、カロリー
の消費量も少なくなってきます。
たんぱく質を減らし、脂肪の少ない、年齢にあった
食事を与えるように気をつけましょう。
また、高齢犬になると運動不足にもなり、腸の働き
が低下し便秘になってしまいます。
食物繊維を多く摂取しドッグフードは柔らかいウエ
ットタイプやセミドライタイプのドッグフードを与えるのがお勧めです。
 
 
ドックフード
ドックフードには、3つのタイプがあります。

①缶詰
 保存性には優れています。しかし開缶後はすぐに使い切る必要があります。   
 残ってしまったら、別の容器に移してから冷蔵庫で保存し、2日以内に使いきりましょう。

②ソフトモイストタイプ
 水分が約30%含まれています。食べやすく、犬の好みに合います。
 ただし、高カロリーなので食べ過ぎには注意が必要です。

③ドライタイプ
 水分の含まれていないものです。栄養バランスがよく、経済性、保存性に優れています。   
 水分が含まれていないぶん、犬には食べにくいことです。
 
ドックフードを始めるときには、1日の基本の食事をドックフード、
あとは他の食事を与えるようにします。
ドックフードに飽きさせないためには、様々なタイプのドックフードを与えたり、ドックフードを他の食べ物に混ぜて与えます。
混ぜる時は栄養バランスを損なわない為に全体の10%くらいにしましょう。