いぬのしつけ

お互いの絆を強くするためにも、しっかりとしたしつけが大事です!!
 

犬のしつけとは?
 
犬のしつけとはまずお互いの主従関係をはっきりさせることです。信頼関係を築くことも大切ですが、主従関係なくして信頼関係は成り立ちません。
上下関係をはっきりすることはとっても大切なことです。
「誘導」や「調教」とは、どちらが上の立場かを理解していないので必要になってしまいます。犬はもともと群れで暮らしており、リーダーの言うことを聞くというルールのもと生活をしていました。群れで生きるにはルールを守らなければいけないので、きちんと上下関係が分かっていたのです。
そして、上下関係がきちんとしているとストレスも少なくなり、無駄吠えや、噛み付いたりする行動もしなくなります。
 
 
犬の褒め方
せっかく愛犬が何かを上手にできたのに目を合わせずに褒めても、
気持ちは伝わりません。
ちゃんと愛犬の目を見て、少し高めの声で「いい子だね」など、分か
り易く撫でながら褒めてあげてください。
最初は褒める機会が少ないかもしれませんでも、ちょっとしたことで
良いので褒めましょう。
些細な事でもたくさん褒めて、褒められ上手の素直な犬に育ててい
きましょう。


 
犬の叱り方
叱る時は、その現場で叱る事が大切です。
犬は記憶力は人間ほどありません。時間がたってから叱っても、な
んで叱られているのか理解していません。
犬は集中力が続かないので、短く、ビシッと伝えることが必要です。
叱る時気を付けてほしいことが、犬の名前を呼んで叱ることです。
名前を呼んで叱ると、犬は名前を呼ばれると叱られると理解してし
まし、呼んでもこなくなることがあります。
注意をした後は、犬に構わずに、無視したりするなどメリハリをつけ
て叱ります。
 
 
基本的なしつけ

①お手
自分の手のひらに犬の大好きなおやつをのせて、そのおやつをしっかり犬に見せます。おやつを犬が確認したら、手を握りおやつを隠しそのまま犬の目の前に突き出します。
すると、犬は前足を手の上にのせたりして、そのおやつを取ろうと必死になります。だいぶねばった後に、「お手」と言いながらおやつをあげます。

②お座り
大好きなおやつをしっかりと手に握って、においをかがせます。その手を犬の鼻先から目の前で動かし、犬の背中の方に手を動かします。自然と腰をおろして「おすわり」の体制をとるようになります。
おすわりをするようになったら、口に出してはっきりと「おすわり」と言います。このままの体制で少し時間をおいて、手に持っていたおやつをあげて、体や頭を撫でて褒めてあげます

③伏せ
まずご褒美をしっかりと握ります。その手を犬の鼻先に近づけて匂いをかがせます。
そして、手を降ろして地面に近づけます。犬は自然と下を向き、胸を地面につけて「伏せ」の体制になります。その体制のまま、はっきりと「伏せ」という言葉を発してご褒美をあげます。

④待て
犬をおすわりさせ、少し離れます。犬が動かずにじっとしていた場合は、犬のもとに戻ってご褒美をあげます。次は、さっきよりも距離をあけます。犬が動かずにじっとしていたら、ご褒美をあげます。繰り返しながら、徐々に離れる距離を大きくしていきます。
出来るようになったら、犬から離れる前に、「待て」と言ってから離れます。犬が動かずにじっとしていられたらご褒美をあげます。

⑤ハウス
ハウスの奥にご褒美を置きます。そのご褒美をエサに、犬をハウスの中に誘導します。犬がハウスの中に入ったら、「ハウス」と言います。これを続けて行い、ご褒美を与える回数を徐々に減らしていきます。最終的にはご褒美がなくてもこの行動をとるようになります。
 
 
状況別のしつけ方

①トイレ
トイレという存在を犬に認識させます。犬は排泄物の臭いがする場所を、トイレだと判断するので、犬のおしっこを染み込ませたシートを犬用トイレに設置します。
その場所で犬が排泄することができたら、ご褒美を与えるなどして褒めてあげます。
 
②留守番
ひとりでいる時間に慣れさせることが必要です。むやみに構わず、放置しておく時間を設けます。サークルやゲージの中にいれて、人と離れることに慣れさせます
サークルやゲージの中を嫌がってしまう場合は、おやつやおもちゃを一緒に入れてあげます。最初のうちはサークルやゲージの中にいれてもドアは閉めず、安心感を与えてあげることも大切です。慣れてきたらドアを閉めて、しばらくしたら開けてあげます。少しの時間でも、大人しくできたらたっぷり褒めてあげます。
今度は部屋にひとりでいることに慣れさせます。犬をひとりにして、数分したら戻ります。犬が大人しく待っていたら、褒めてあげます。
 
③夜泣き
犬が夜鳴きをしても、徹底的に無視をします。無視をし続けることで、犬は「泣いても飼い主は来てくれない」と理解して夜泣きをやめます。
気になって様子を見に行くと逆効果になってしまいますので気を付けましょう。
 
④噛み癖
歯が生え変わる期間に口の中がむずむずして噛んでしまう場合は、物を噛んだ瞬間に大きな音を出してみたり、叫んだりしてみましょう。この音を繰り返すことで、犬は「噛むと何か嫌なことが起こる」ことを覚えます。
撫でてくれたり遊んでくれている人を噛場合は、犬が噛んだ瞬間に「ダメ!」と強く言いましょう。その後は無視をして、遊ぶのをやめます。遊ぶのをやめることで、いけないことをしてしまったという自覚を持ちます。
 
⑤飛びつき癖
犬が飛びついた瞬間に、わざと大きな音や声を出して犬をびっくりさせます。これを何度か繰り返すことによって、「飛びつくことがいけないこと」と認識します。
犬が飛びついてしまう理由の一つに飼い主を下に見てる可能性があります。主従関係をはっきりさせることが大切です。
 
⑥食糞
食糞をしてしまう理由は様々ですが、エサの内容に問題がある場合が多いです。毎日同じ食事が続くと飽きてしまい、新たな刺激や味を求めて食べてしまうこともあります。
また、エサの量が不足している時も目の前にある排泄物を食べてしまいます。逆にエサの量が多すぎると、犬は本能的に「もったいない」と感じて食べてしまうこともあります。
まずはエサの内容をもう一度見直すことが大切です。
 
⑦ほえ癖
犬は常に安心できる場所や落ち着ける場所を求めています。しかし、その安心感が失われる状況になると、相手に攻撃的になって吠えてしまう可能性があります。
なのでまずは、犬が安心して過ごせるスペースを確保してあげましょう。
来客に対して吠える場合、警戒心から吠えている可能性が考あります。そんな時は来客の方に犬の好きなおやつを与えてもらったり、コミュニケーションをとってもらうことにより安心します。
散歩中にすれ違った人に対して吠える場合は、「ダメ」 という言葉を発して、それと同時に犬を驚かせるというペナルティを与えます。