ねこのしつけ

お互いの絆を強くするためにも、しっかりとしたしつけが大事です!!
 
しつけの基本
猫が悪いことをしたら、その場ですぐ怒るようにしましょう。
あとから怒っても猫は何に怒っているのか理解できません。
すぐ怒ることによって猫はびっくりし、こちらの顔を伺うような感じになり、今している行為をやめるようになってくると思います。
また、一度悪いことをして怒ったら、その行為に対しては全部怒るようにしましょう。
気分によって、怒ったり怒らなかったりしては、猫はこれが悪いことだと認識しないので、気を付けて下さい。
最後に、グルーミングをすることも大切なことです。
グルーミングを習慣にして、健康管理や信頼関係を築くことが出来ます。
1日10分程度でもいいので、こういうリラックスした時間を猫と一緒に共有すると良いです。
 
 
トイレのしつけ方
まず、トイレの場所を固定しましょう。
部屋の隅や廊下の隅など、人通りが少ない猫が落ち着いて安心してトイレが出来る場所に設置して下さい。
また食事の場所からは遠く、風通しがよければなお良いでしょう。
もしトイレを不安のままするような環境なら、猫はトイレをしなくなります。
猫はトイレを我慢してしまい、膀胱炎になってしまったり、また、トイレではなく他の場所でしてしまうので、出来るだけ落ち着いた場所にトイレを設置して下さい。
猫は綺麗好きですので、トイレが汚いままだと排尿・排便を拒否し、全く違う場所で粗相をしてしまうということもあるので、猫のトイレは常に清潔に保ってあげることも大事です。
次に、トイレを覚えない猫の場合には、床の匂いをかぎながらその辺をウロウロし始めたら、トイレサインだと思って猫をトイレの中に連れて行ってあげて下さい。
猫がトイレをしている最中に話しかけたり、ちょっかいを出したりすると、びっくりして途中でトイレをやめてしまう可能性があるので気をつけて下さい。
そして、トイレが終わったら、猫は砂をかけてトイレから出てきますので、その場で褒める事を忘れないで下さい。
もし、トイレの場所以外で排便をしてしまった場合は、すぐにその場所をお湯などで拭いたり、消臭スプレーをかけたりして下さい。
そうでなければそこに匂いが残ってしまい、またそこでトイレをしてしまう可能性があるので気をつけましょう。
 
 
ハウスのしつけ方
「ハウス」とは、猫をケージやキャリーバッグに入ることを慣らすためのしつけです。
普段からハウスに入る習慣がしっかり身についていれば、一緒に旅行に行く時や、万が一災害が起こって避難する時に、猫を抵抗なく入ることができます。
ケージやキャリーバッグに慣らすためには、そこが「楽しくて安心できる空間」ということを猫に教える必要があります。
ケージの中にまたたびを少量入れておいたり、大好きなオモチャを入れたりして、ハウスの中は楽しい所だと印象づけます。
また、好奇心旺盛な猫は、もともと袋の中や箱の中に入るのが大好きです。
必要な時だけキャリーバッグなどを使うのではなく、普段からさりげなく、部屋の片隅に置いておけば、自ら中に入って探検したり、くつろいだりするようになります。
猫がハウスに入っている時は、注目して騒いだり脅かしたりせずにそっと見守りましょう。

 
 
爪とぎのしつけ方
1.猫の爪は2週間に1回は切るようにしましょう。
これだけでも上手く爪とぎが出来ないので、家具類への破損は少なくなります。

2.爪とぎをしてはいけない場所でしてしまったら、「ダメ!」「コラ!」と叱りましょう。
猫は基本的に騒音が嫌いなので手を叩いて大きな音を鳴らしたりするのも有効で、ココは危険な場所と思い込み、近寄らなくなります。
また、猫ちゃんの嫌いな臭いのスプレーも販売されているので、どうしても爪とぎをされたくない場所にはスプレーをかけておきましょう。
飼い主が工夫することも大事です。

3.またたび入りの爪とぎを用意するなど、猫のお気に入りの爪とぎを用意してあげましょう。
爪とぎがないと、当然家具類で爪とぎをしますので、家具類に傷がつきます。

4.寝起きする場所に爪とぎを置きましょう。
猫は眠りから覚めた時に、身体をのばしたり、爪をとぎます。
人間が寝起きに「うーん」と手を伸ばすのと同じことです。
猫の寝起きする場所に爪とぎを置き、習慣をつけましょう。
 
 
爪とぎは、次の場合によく見られる行動です。
・ストレスが溜まっている時
・人間の気を引く時
・テリトリー意識が敏感になった時
 
ストレスが溜まっている場合
ストレスが溜まって爪をとぐ猫を叱っても余計にストレスを与えるだけです。
ストレスの要因を見つけ、対処していきましょう。
 
人間の気を引く場合
猫は賢い動物です。
飼い主にかまってもらいたくて、わざと爪をとぐ場合があります。
このような場合は、猫は飼い主に対して何らかの要求を持っています。
その要求を満たしてあげましょう。
 
テリトリー意識が敏感になっている場合
マーキング(スプレー)のように、自分のテリトリーを誇示したい時です。
何らかの事情(新しい猫が来たなど)で敏感になっているので、猫がゆっくり休める場所を確保してあげて下さい。

 
 
噛み癖のしつけ方
1.猫が噛んだら遊びは終了します。
 
2.悲鳴をあげたり、慌てずに、ダメ!こら!という名前以外の言葉で猫ちゃんの目をじっと見つめて叱ります。
 
3.目をそらしたら、猫を置いて他の場所へ行って下さい。
 
4.膝に乗っていた場合はすぐに下ろし、他の場所へ行って下さい。
 
5.ご飯をあげる時や、遊びを再開する時は20分以上時間をあけてからにして下さい。
 
6.20分経ったら猫はなぜ叱られているのかを忘れてしまうので、いつも通りにしてあげます。
 
人間を噛むのはルール違反と覚えてもらうためには、猫に「噛んだら遊んでもらえなくなる」と覚えてもらうしかありません。
可愛い猫を20分も無視するのは心が痛むのですが、猫の噛み癖に耐えられない方は試してみて下さい。
しかし、猫が噛み付くのにも原因があります。

 
 

1.遊び道具を用意していないのが原因の場合
噛み癖のある猫は、普段はどんな物で遊んでいますか?
ねずみのおもちゃですか?猫じゃらしですか?
もしかして、飼い主ご自身の「手」で遊んでいませんか?
子猫の時、膝に抱っこしながら指を口に突っ込んだりしていませんでしたか?
猫は動くものに反応するので、猫じゃらしやねずみのおもちゃがあればそれで遊びたがります。
同じように、人間が手や指で遊んでしまうと、遊び道具と覚えてしまいます。
猫の噛み癖は子猫の時に、安易に手や指で遊んでしまい、それが癖になっているケースがほとんどです。
遊ぶ時は必ず、おもちゃで遊んであげて下さい。
 

2.ビヘイバープロブレム(問題行動)が原因の場合
猫じゃらしやねずみのおもちゃで遊んでいる時に突然、人間の足に猫キックや猫パンチ、時には噛み付いてくるというケースもあるようです。
これは、猫が上手く猫じゃらしやおもちゃをハンティングできず、恥ずかしくなった時などにそれを誤魔化すために、人間に攻撃をします。
噛み付かれた際に人間が「キャー」など悲鳴をあげるのを見て楽しんでいる事がほとんどです。
こういった事を防ぐためには、猫がイライラする前に猫じゃらしを捕まえさせてあげたりと、猫のプライドを傷つけずに遊ぶ事が良いでしょう。
また、噛み付かれた時には、悲鳴などをあげて猫を喜ばせないようにしましょう。


3.歯が痒い場合
猫の歯は人間と同じように、乳歯から永久歯に生えかわります。
その際、とてもむず痒くなり、かみかみしたくなる場合もあるようです。
猫が噛んでも平気なおもちゃは用意してありますか?
 

4.興奮している時
人間にはわからなくても、何らかの原因で、猫が警戒したり、興奮している時があります。
そんな時はいくら慣れている飼い主であっても、「猫自身が警戒をしている原因がつかめない」事が理由で、警戒を解くことが出来ません。
飼い主にも心を開けれず、止むを得ずに噛んでしまう事があります。
こういう時の猫は放っておくしかありません。